◇息を合わせ響き楽しむ
「皆でのんびりと、音色を楽しむように活動に取り組んでいる」と、今野智子代表(46)は笑顔で話す。音楽の速度標語で「歩くような速さ」を意味する団体名のアンダンテのように、焦ることなく、楽しみながら練習に励んでいる。
2012年9月に結成され、メンバーは40~60代の女性8人。練習には東日本大震災の復興支援の一環で、石巻市の河北文化協会に寄贈されたハンドベルを活用している。
今でこそ童謡や歌謡曲、アニメソングなど50曲ほどのレパートリーを持つまでになったが、設立当初はメンバー全員、ハンドベルだけでなく、楽器の本格的な演奏活動も未経験だった。蛍光ペンで楽譜に目印を付けて、自分がベルを鳴らす順番を学ぶなど、それぞれが工夫をしながら技術の向上に努めてきた。
ハンドベルの楽しさについて、今野代表は「息の合った演奏ができたときは、メンバーの連帯を感じることができて、気持ちがいい」と話す。
日本ハンドベル連盟に所属し、発足当初からメンバーを指導している須田美知子さん(66)=名取市=も「演奏する一人一人が主役となる楽器だが、全員が気持ちを一つにして曲を奏でるのが魅力」と語る。
活動の成果として、県ハンドベルコンサートや河北地区の文化祭をはじめ、地元の幼稚園やデイサービス施設への慰問活動なども展開している。
活動は毎週金曜午後1時半~3時半、石巻市河北総合センター。メンバーを募集中。連絡先は今野代表090(2228)7800。
【2018年5月15日(火)石巻かほく掲載】
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