◇地元の情報を毎月点訳
目が不自由な人の暮らしに役立つ地域の話題や休日当番医などの情報を点訳する活動に、石巻市の女性10人が取り組む。
「面白かった、役に立ったと言われることが励み」と山本美智子会長(70)は話す。
創立は1974年。活動の柱は、石巻市図書館が毎月発行する「点字いしのまき」の製作だ。1982年5月の創刊から支え、今月422号を数える。内容は、石巻かほくや地元情報誌などの抜粋で、コラムや飲食店情報などが中心だ。
点字は縦3点、横2列の6点の組み合わせで、かな五十音や数字、符号を表す。かな表記のため、漢字を正しく読む必要があり、単語の区切り方などに規則がある。月1度集まり、読み合わせをして正確な表現を目指す。
かつては1点1点、紙に打っていたが、現在はパソコン点訳が主流だ。分担して自宅で点訳後、専用プリンターで印刷し、毎月15日に登録した12人に郵送される。
会員で視覚障害者でもある南伸子さん(66)は「読み上げ機能など便利な手段は増えたが、点字はいつ何度でも読めるので、レシピなどは点字が一番」と語る。
年に数回、小学校で点字の読み書きを体験してもらうほか、石巻視覚障害者福祉協会の運営のサポートも担っている。
会員の丹野智子さん(73)は「言葉の成り立ちや正確な読み方を覚えられる。楽しみながら人の役に立てる充実感がある」と笑顔を見せた。
毎月第1水曜午前10時から、石巻市図書館で読み合わせを行う。見学自由。連絡先は山本会長0225(95)8273。
【2017年12月12日(火)石巻かほく掲載】
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