◇生活に潤いと生きがい
花を愛し、美しさを残すアートが押し花ではないだろうか。絵画ではなく、生け花でもない。不思議な感覚に包まれる。
さくら押し花教室は、石巻市などの女性13人が集い活動する。同市河南地区を拠点としていた押し花インストラクター佐藤けい子さん(69)=石巻市鹿又=が主宰し、2005年に開設。50代以上の人生経験豊富な仲間が集う。
活動の場は、同市北村の遊楽館。自宅の庭などで採取した花を乾燥させ持ち寄り、独自のデザインに沿って押し花を配置しながら額入りの作品に仕上げていく。
自慢の作品展示会は、年2回開催する。
10年前から取り組む千田二美子さん(64)=石巻市前谷地=は「仕事の関係でブランクはあったが、周りの仲間がいい刺激となり制作に励める。途中に挟む昼食時の世間話も楽しみで、心の支えだ」と話す。
心の張り合いになっているのは千田さんだけではない。最高齢90歳の中塩ときえさん=同市北村=は「絵が好きで、季節の花を生かして作品にする。生きがいにもなる。健康な限り続けたい」と笑みを浮かべた。
佐藤米子さん(85)=同市鹿又=は自宅を改築し自らの作品を展示。そこで友人らを集めてお茶飲み会を開くほどだ。
指導に当たる佐藤さんは言う。「制作は難しいものではない。さまざまな花に目を向けることで、日々の暮らしに潤いが生まれる。友人の輪も広がる。そこに押し花の魅力がある」
教室の活動は毎月2回を予定。変更もある。連絡先は佐藤けい子さん0225(74)2639。
【2017年11月7日(火)石巻かほく掲載】
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