◇歌詞を味わい爽やかに
東松島市小野市民センターで、市内在住の60~90代女性41人が活動。コーラスグループなどを教える大友佳代さん(72)の指導で、年齢を感じさせない若々しい表情で爽やかな歌声をホールに響かせている。
設立は、東日本大震災があった2011年。元々は同センターのカルチャースクールだったが、震災でセンターと会員が被災。活動ができない中で、会長の池田しげ子さん(83)=同市牛網=らが「集まって歌える場所は残したい」と、その年の10月に立ち上げた。
歌う童謡のレパートリーは数え切れなくなったというほど多く、「春が来た」「とんぼのめがね」など、大友さんが決めたテーマや季節に合わせたものを歌う。歌の指導だけなく歌詞の意味や作詞家が込めた思いなども学んでいる。
メンバーの安倍弘子さん(74)=同市小野=は「小さい時に口ずさんでいたものもあれば、この年になって初めて聴いたものもあって、奥深く飽きが来ない」と話す。
熱海光子さん(78)=同市牛網=は「童謡一つ一つに物語があり、歌うたびに新たな発見があるのが面白い」と笑みを見せた。
一部会員は慰問活動も積極的に行い、年に30回ほど市内の高齢者福祉施設を中心に歌う。一緒に声を出し、歌を懐かしみ涙を流す利用者もいるなど、好評を呼んでいる取り組みという。
活動は毎月第2・4水曜日の午前10時~正午。前期の5~9月と後期の10月~翌年3月に分けている。年会費はテキスト代などで6000円。連絡先は池田会長0225(87)2833。
【2017年10月9日(月)石巻かほく掲載】
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